子供の教育資金を準備するにあたって、注目を集めているのがジュニアNISAです。証券取引口座で開設できるジュニアNISAを利用すれば、一定額まで投資して得た利益を非課税で受け取れます。
2023年末の廃止決定を受けて、駆け込みでの需要が増えているのが特徴です。実際、今になってジュニアNISAに興味を持ち、証券会社を探している方もいるのではないでしょうか。
ただジュニアNISA向けの証券会社を選ぶとなると、
「どのような証券会社がジュニアNISAに向いているのか?」
「ジュニアNISAでなにができるのか?」
「証券会社ごとにどんな違いがあるのか?」
などわからないことも多いはず。
そこでこの記事では、ジュニアNISAに対応したおすすめの証券口座を厳選して5社紹介します。証券会社の選び方や各社の違い、利用者の口コミも掲載しているのできっと参考になるはずです。また、そもそもジュニアNISAとはどんな制度でどんなメリットがあるのかという基礎知識についてもわかりやすく解説しています。ジュニアNISAは廃止決定後もまだまだ魅力がたくさんあるので、ジュニアNISA口座を開設し取引を始めるためにもぜひこの記事をお役立てください。
- ジュニアNISAは毎年最大80万円まで投資するとその利益が非課税になる
- ジュニアNISAは2023年12月末で廃止するが、ロールオーバーすれば成人まで資産保有できる
- ジュニアNISAは一般NISAの子供版で、投資できる商品の幅が広いので慎重に選択する必要がある
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAとは、「未成年者小額投資非課税制度」とも呼ばれる、子供の教育資金を形成するための非課税制度です。子供のいる家庭では、高校生、大学生と成長するにつれて教育資金がかさんでいきます。そこで、親世代が投資によって中・長期的に資産を増やし、教育資金を形成するのを支援する目的で始まったのがジュニアNISAです。
ジュニアNISAには次のような特徴があります。
口座開設できる人 | 日本に住んでいる、口座を開設する年の1月1日現在で未成年の人 |
---|---|
実際に運用する人 | 開設する未成年者の二親等以内の親族(両親・祖父母など) |
非課税枠 | 毎年80万円(翌年への繰り越し不可) |
非課税になる利益 | 配当金・分配金・譲渡益 |
対象商品 | 国内・海外上場株式/投資信託/国内・海外ETF/ETN(上場投資証券/国内・海外REIT/新株予約権付社債(ワラント債) |
非課税期間 | 最長5年間 |
投資可能期間 | 2016年~2023年 |
払い出し可能時期 | 18歳以降 |
手数料 | 証券会社によって異なる(優遇がある場合が多い) |
口座開設の制限 | 1人1口座まで |
得た利益の用途 | 口座開設者本人のために用いられる必要がある |
表からもわかる通り、口座の開設は子供の名義で行われますが、実際に運用するのは両親や祖父母など大人です。たとえば祖父母が元手となるお金を毎年少しずつ子供に贈与して、その贈与された資金で両親が投資をして資産を増やしていきます。18歳になったらすべての形成した資産を払い出して教育資金に充てるといった使い方が想定されています。
ジュニアNISAは2016年から制度が開始されていますが、2023年12月末で廃止が決定しています。しかし、2023年12月末まではジュニアNISAの開設が可能なので、今駆け込みで始めても十分にメリットが受けられます。
ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISAには、おもに次のようなメリットがあります。
- 毎年80万円までの投資で得た利益が非課税になる
- 中・長期に渡って子供の教育資金を増やせる
- 廃止後もロールオーバーして資産を保有できる
毎年80万円までの投資で得た利益が非課税になる
ジュニアNISAでは毎年最大80万円まで新しく投資でき、そこから得た利益はすべて非課税になります。通常は投資して利益が出た場合、その利益に対して20.315%の税金がかかります。つまり、2割も税金として納めなければなりません。逆に言うと、 ジュニアNISA口座を利用して投資するだけで本来納めるはずだったお金を自分のものにできます。
また、ジュニアNISAでは原則18歳まで払い出しができないため、出た利益ごとそのまま運用が続けられます。同じ銘柄を通常の課税口座で運用するのに比べると、納めるはずだった税金の分も追加された状態で運用されるため、複利効果によりさらに運用効率がよくなるのが魅力です。
中・長期に渡って子供の教育資金を増やせる
ジュニアNISAは、0歳から成人を迎えるまでの間であればいつでも開設できます。そのため、子供が小さいうちから開設して運用しておくことで、子供の将来に備えることが可能です。
ジュニアNISAの廃止決定により、5年間すべて使っての投資買付は不可能になりましたが、まだ廃止まで1年以上残っています。また、後述するロールオーバーも可能なので、今のうちにジュニアNISAで少しでも運用しておくと、子供が成人するまでじっくりと教育資金を増やしていけます。
廃止後もロールオーバーして資産を保有できる
ジュニアNISAを開設すると、2023年末に廃止されたあともロールオーバーして、子供が成人するまで資産を保有できます。ロールオーバーとは、この場合ジュニアNISA口座から通常の課税口座ではなく、新たな非課税口座に資産を移して保有することです。
たとえばとある株を所持しており、その株によって毎年配当金が得られるとします。ロールオーバーすれば、ジュニアNISA制度が廃止されたあとも、成人までは今までと同じように株の配当金を非課税で受け取り続けられます。
ジュニアNISA口座自体は廃止されているため新たな買付はできませんが、保有や売却は可能です。保有していた株が値上がりしたところで売却した場合は、その売却益についても非課税になります。
一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの違い
ジュニアNISAとあわせて知っておきたいのが「一般NISA」や「つみたてNISA」です。名前が似ていることから、それぞれを混同したり、どんな制度か知らなかったりする方もいるのではないでしょうか。この3つはどれも非課税で投資ができる制度ですが、それぞれ次のような違いがあります。
口座の種類 | ジュニアNISA | 一般NISA | つみたてNISA |
---|---|---|---|
口座開設できる人 | 日本に住んでいる、口座を開設する年の1月1日現在で未成年の人 | 日本在住の成人 | 日本在住の成人 |
実際に運用する人 | 開設する未成年者の二親等以内の親族(両親・祖父母など) | 口座開設者本人 | 口座開設者本人 |
非課税枠 | 毎年80万円(翌年への繰り越し不可) | 毎年120万円(翌年への繰り越し不可) | 毎年40万円(翌年への繰り越し不可) |
非課税になる利益 | 配当金・分配金・譲渡益 | 配当金・分配金・譲渡益 | |
対象商品 | 国内・海外上場株式/株式投資信託/国内・海外ETF/ETN(上場投資証券/国内・海外REIT/新株予約権付社債(ワラント債) | 国内・海外上場株式/株式投資信託/国内・海外ETF/ETN(上場投資証券/国内・海外REIT/新株予約権付社債(ワラント債) | 金融庁が指定する投資信託208銘柄 |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長5年間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2016年~2023年 | 2014年〜2023年 (2024年以降は新NISAが開始) |
2018年~2042年 |
払い出し可能時期 | 18歳以降 | いつでも可能 | いつでも可能 |
手数料 | 証券会社によって異なる(優遇がある場合が多い) | 証券会社によって異なる | 売買手数料無料 |
口座開設の制限 | 1人1口座まで | 1人1口座まで(つみたてNISAとの併用不可) | 1人1口座まで(一般NISAとの併用不可) |
得た利益の用途 | 口座開設者本人のために用いられる必要がある | 自由 | 自由(将来に向けた長期的な資金形成が目的) |
上記の表からもわかるとおり、ジュニアNISAは一般NISAと内容が非常によく似ています。ジュニアNISAは18歳まで払い出しができないことと、子供のために運用されること、非課税枠が一般NISAより少ないことなどがおもな違いです。つまり、ジュニアNISAは一般NISAの子供版ともいえます。
一方、つみたてNISAは一般NISAやジュニアNISAとはかなりシステムが異なります。そもそも投資可能なのが投資積立限定で、商品も厳選されています。一般NISAやジュニアNISAは知識をもとに自由に投資を行うのに対し、つみたてNISAは長期に渡ってできるだけ安全に資産を増やすことに特化しているのが特徴です。
ジュニアNISA向けの証券会社を選ぶポイント
ジュニアNISAでの投資に向いた、証券会社の選び方について解説します。
投資したい商品が豊富かどうかで選ぶ
ジュニアNISAはつみたてNISAと違って、投資可能な金融商品の自由度が高いです。そのため、国内株式や外国株、投資信託など、どんな商品に投資したいかで選ぶ証券会社が変わってきます。
たとえば、まずは定番の国内株から始めたいなら、SBI証券やauカブコム証券、松井証券のように国内株式の取扱銘柄が豊富な証券会社を選ぶとよいでしょう。これらの証券会社は東京証券取引所上場株式を中心に約4,000銘柄を扱っています。あるいは、AppleやGoogleなど米国企業の株に興味があるなら、外国株の種類が豊富なマネックス証券がおすすめです。
また、ブルボンやタカラトミーなど、企業によっては株主優待としておもちゃやお菓子がもらえたり、テーマパークの割引券がもらえたりするケースもあります。子供と一緒に運用するなら、こうした企業の株を保有するのもおすすめです。
ツールの使い勝手で選ぶ
取引やサポートツールの使い勝手で選ぶのもおすすめです。証券取引においては、各証券会社で取引を便利にするツールが用意されています。
取引がスマホから1タップでできるものや、決まった銘柄が決まった価格になったらお知らせしてくれるもの、各企業情報やニュースなどを配信してくれるものなどさまざまです。また、銘柄がどのような値動きをしているのか見たり、これからどうなっていくのか予想したりといったこともできます。
ツールは共通ではなく、各証券会社が工夫して独自のものを提供しているので証券会社によって使い勝手がまったく異なります。取引ツールが使いやすいと評判の証券会社や、初心者でも直感的な操作ができるツールのある証券会社などさまざまです。
まずは1つ証券口座を開設してみてツールを使用し、気に入った部分や不満な部分を分析しながら、自分好みのツールを提供している会社を探してみるとよいでしょう。
貯まるポイントで選ぶ
証券会社によっては取引でポイントが貯まるので、よく利用するポイントに対応した証券会社を選ぶのがおすすめです。たとえば楽天証券なら楽天ポイント、auカブコム証券ならPontaポイントに対応しています。
また、子供が投資を体験してみたくなったときに、ポイントを利用して投資すれば仮に損をしても現金を失わずに済みます。教育機会の確保という観点からもポイント投資のできる証券会社はおすすめです。
ジュニアNISA向けの証券会社おすすめ5選
では、実際にジュニアNISAに対応したおすすめ証券会社を5社紹介します。どこも大手なので、安心して口座開設可能です。
証券会社のおすすめ比較一覧表
SBI証券
ー引用元:SBI証券公式サイト
メリット | デメリット |
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・手数料が他社より安い ・取り扱いする金融商品が豊富 ・クレカ決済に対応 |
・利用者が多いのでIPOでのライバルが多い ・デモ取引できない |
SBI証券は総合力の高さで注目を集めているネット証券です。手数料が安いだけでなく、銘柄や企業、市場状況などの各情報がわかりやすく、あらゆる金融商品を扱っていることから初心者にもぴったり。ジュニアNISAでの特徴はまず手数料の安さが挙げられます。外国株式では海外ETFの買付手数料が0円です。9ヶ国もの株を購入可能な幅広さもSBI証券ならではといえます。
また、国内株式も手数料0円で取引可能。国内ETFやREITなどにも対応しています。単元未満株にも対応しているので、小額からの取引もしやすいです。
SBI証券の口コミ・評判
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/大分県
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![]() 女性/30代/会社員/年収500~700万円/京都府
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![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/山口県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/岡山県
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SBI証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
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取り扱い銘柄 | 国内3,880銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 9ヶ国/約7000銘柄 |
IPO実績 | 2021年:122社 |
投資信託 | 2,642本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA | ○ |
クレカ積立 | ○(三井住友カード/タカシマヤカード) |
ポイント | Tポイント/Pontaポイント/dポイント |
・SBI証券からの三井住友カード申込み+クレカ積立設定で年間最大59,000円プレゼント
楽天証券
ー引用元:楽天証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・楽天ポイントで投資ができる ・投資信託の本数が多い ・初心者向けかつ高機能なツールが充実 |
・ミニ株の取り扱いがない ・つみたてNISAではブラウザからの取引のみ |
楽天証券はSBI証券と並ぶ大手ネット証券の1つです。NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAのすべてに対応しています。特に投資信託の種類が豊富なことで定評があり、ポイント投資も可能。現金がなくても投資を体験できるので、子供と一緒に投資体験をしたい方にもぴったりです。
楽天カードを利用すれば最大1%のポイントバックを受けられるのもメリット。人気のトレードツールである、スマホ向けの「iSPEED」やPC向けの「MARKET SPEED」は初心者でも使いやすく、初めてでどの商品を購入すればよいのかわからない場合にも役立つでしょう。ニュース配信などもあるので、投資について勉強しながら徐々に手を広げていけます。
楽天証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
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![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/愛知県
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![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/愛知県
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![]() 男性/30代/自由業/年収100~300万円/東京都
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楽天証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内4,250銘柄 |
単元未満株 | × |
外国株 | 米国:4,760銘柄/中国:1,196銘柄/アセアン:243銘柄 |
IPO実績 | 2021年:74社 |
投資信託 | 2,655本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA | ○ |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント | 楽天ポイント |
マネックス証券
ー引用元:マネックス証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・ジュニアNISAは国内株式の取引手数料が0円 ・IPOは平等抽選 ・約4,600銘柄の米国株 |
国内株の取引手数料が高い |
マネックス証券は、一般NISAとジュニアNISAに関しては取引手数料の優遇があります。国内株式に関しては売買時の取引手数料が恒久的に0円なので、コストがかからないのが魅力です。
また、マネックス証券は特に米国株取引に興味のある方におすすめの証券会社でもあります。米国株の取引手数料については約定代金の0.495%(税込)と他社と比べても最安水準です。特に買付時の為替手数料が0円になるのは、ほかの証券会社にはない大きな魅力といえます。
米国株のIPOも豊富です。米国株なので国内株と違って1株から購入でき、少額から始めたい方やAppleやGoogleなど有名な米国企業の株を持ちたい方にぴったり。IPOは平等抽選を採用しているので、保有資産に関係なく誰でもIPOに当選しやすくなっています。
マネックス証券の口コミ・評判
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収300~500万円/大阪府
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![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/埼玉県
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![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/岡山県
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マネックス証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 2ヶ国/約6,000銘柄 |
IPO実績 | 2021年:66社 |
投資信託 | 1,244本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA | ○ |
クレカ積立 | ○(マネックスカード) |
ポイント | マネックスポイント |
松井証券
ー引用元:松井証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・ジュニアNISAなら取引手数料無料 ・ロボアドバイザーで投資信託先を提案してもらえる ・大手ならではのサポート体制 |
米国株は取り扱いが少ない |
松井証券といえば老舗にして大手の証券会社。つみたてNISAやジュニアNISAは手数料無料で、低コストでの運用がしやすく初心者にぴったりです。iDeCoも管理手数料が無料なので、NISAやiDeCoなどまとめて開設して将来に備えたい人にもおすすめ。
また、松井証券はサポートツールが豊富なこともメリットです。スマホアプリは使いやすく、初心者でも取引に必要な情報が多数手に入ります。ロボアドバイザー(AIによる提案)を利用すれば自分に合った投資信託がすぐにわかるのも魅力です。初めての証券口座で操作がわからない場合は、「リモートサポート」を利用すれば無料で案内を受けられます。
松井証券の口コミ・評判
![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/大阪府
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![]() 女性/30代/パート・アルバイト/年収300~500万円/沖縄
|
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/埼玉県
|
![]() 女性/30代/パート・アルバイト/年収100~300万円/神奈川県
|
松井証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | 【1日定額】 ~50万円:0円 ~100万円:1,100円(税込) ※25歳以下はすべての取引手数料無料 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 米国 |
IPO実績 | 2021年:112社 |
投資信託 | 1,598本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA | ○ |
クレカ積立 | ○(MATSUI SECURITIES CARD) |
ポイント | 松井証券ポイント |
auカブコム証券
ー引用元:auカブコム証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・取扱商品が豊富 ・ジュニアNISA口座継続で取引手数料が割引 ・取引ツールが充実 |
・au PAY カードによる投信積立はジュニアNISA口座非対応 ・ポイント投資はジュニアNISA口座が対象外 |
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループとKDDIグループが連携して運営する証券会社。ジュニアNISA口座では、単元未満株以外なら国内株式の取引手数料が無料です。また、毎年一般NISA口座やつみたてNISA口座、ジュニアNISA口座のいずれかを継続していると、継続年数に応じて一般の取引手数料が割引されます。
auカブコム証券は大手ネット証券の1つでもあり、国内株式、米国株、ミニ株、投信信託、FX、先物、債券、CFDなどあらゆるものに対応します。ジュニアNISA廃止後もなにかと使い勝手がよく、口座開設しても無駄になりにくいでしょう。取引ツールが豊富なので、初心者でも簡単に売買や情報の分析ができるのも魅力です。
auカブコム証券の口コミ・評判
![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/大阪府
|
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収300~500万円/大阪府
|
![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/山形県
|
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/大分県
|
auカブコム証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 米国 |
IPO実績 | 2021年:42社 |
投資信託 | 1525本 |
口座開設の最短日数 | 4営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA | ○ |
クレカ積立 | ○(au PAY カード) |
ポイント | Pontaポイント |
ジュニアNISA口座開設の流れ
好みの証券会社が見つかったら、実際にジュニアNISA口座を開設してみましょう。口座開設の手順について解説します。
事前に用意するもの
口座開設にあたっては、次のものが必要です。
- 開設する子供本人と親権者全員の印鑑
- 開設する子供本人と親権者全員の本人確認書類
- 子供のマイナンバーが確認できる書類
- 世帯住民票や戸籍謄本、戸籍全部事項証明書など
住民票は子供1人だけでなく、世帯全員分が記載された世帯住民票が必要です。マイナンバー確認書類については、同じく世帯住民票に記載があります。
世帯住民票や戸籍謄本、戸籍全部事項証明書などは、親権者と子供の続柄を証明するために利用されます。
ジュニアNISA口座開設の流れ
ジュニアNISA口座を開設するにあたっては、親権者の口座も必要です。親権者の口座を新規開設すると、同時にジュニアNISA口座の申し込みを完了できるケースもあります。
実際の口座開設手順は次の通りです。
- STEP.1公式サイトから申し込みする証券口座開設の申し込みはネット証券ならWeb上でできます。公式サイトにある「口座開設」ボタンを押しましょう。
- STEP.2個人情報を入力する画面の指示に従って入力を進めていきます。親権者の口座を新規開設する場合は、一緒にジュニアNISAの口座を開設するか選べるケースがあるので、対応していれば選択します。
- STEP.3確認書類をアップロードするスマホで確認書類を高画質で撮影し、アップロードしましょう。もしくは、郵送で書類を送る証券会社もあります。
- STEP.4口座申し込みを完了するそのまま画面の指示に従い、申し込みを完了させましょう。申し込みが完了すると、IDとパスワードが送られてきます。証券会社によっては郵送で通知されます。
- STEP.5ジュニアNISAの口座開設申請をするIDとパスワードを利用して口座にログインします。ジュニアNISA口座を同時開設しなかった場合や、すでに親権者が総合口座を所持している場合は、ログインしたあとにジュニアNISA口座の開設申請をします。必要事項を入力して送信しましょう。本人確認書類のアップロードも必要です。
- STEP.6税務署による審査があるジュニアNISA口座は1人1口座までのため、申し込み後に税務署で1週間~10日程度の審査があります。この間、口座は仮口座として利用できることも多いです。
- STEP.7審査完了すると正式開設税務署の審査に通過すると、仮口座が正式なものとなります。IDとパスワードで口座にログインし、ジュニア口座から取引を始めましょう。
開設時の確認ポイント
ジュニアNISAの開設時の注意点として、以下2点を確認しましょう。
- 開設できるのは未成年のみ
- ジュニアNISA口座は1人1口座まで
2022年4月からの成人年齢引き下げに伴い、ジュニアNISAを開設できるのは0歳~17歳の人のみです。これまで未成年の扱いだった18歳~19歳の人は開設できなくなるため、一般NISA口座を利用しましょう。
また、ジュニアNISAは非課税枠が設定されていることから、1人1口座までしか開設できません。なおジュニア口座は子供の名義で開設するため、保護者(管理運用者)が自分の名義でNISAやつみたてNISAを開設していても、その上でジュニアNISA口座を管理することは可能です。
もし、ジュニア口座を過去に開設したことがある場合は口座を閉鎖(解約)してから新しくジュニアNISA口座を申請する必要があります。すでにジュニアNISA口座を所持している状態でさらに開設しようとすると、税務署の審査で落ちるため注意してください。
ジュニアNISA向けの証券会社に関するよくある質問
最後に、ジュニアNISA口座を利用するうえでよくある質問に回答します。
- ジュニアNISAの口座は変更できる? ジュニアNISA口座の変更は実質できません。どうしても口座変更したい場合は、現口座を廃止して払い出ししてから新しく別の金融機関でジュニアNISA口座を開設することになります。しかし、ジュニアNISAは本来払い出しができない代わりに非課税になるため、払い出ししてしまうと利益に課税され、それまでジュニアNISA口座で得たメリットがすべてなくなってしまいます。「ジュニアNISA口座を開設したが、操作取引の仕方がわからずまったく運用しないまま放置してしまった」など、特別な理由がない限り変更はしない方がよいでしょう。
- ジュニアNISAでどのくらい利益が出るの? ジュニアNISA口座を利用した取引は投資なので、取引次第でどのくらい利益が出るかは変わります。できるだけ安全に利益を出したい初心者におすすめなのは投資信託です。分散投資がしやすいため比較的リスクが少ないといわれています。また、年利がわかりやすく運用シミュレーションがしやすいです。
- ジュニアNISAにリスクはある? あくまで投資なので、資産は元本割れする可能性があります。リスクがあるからこそ利益が得られるので、リスクなく教育資金を準備したい場合は、気軽に引き出せない定期預金で積み立てるのが安全です。
さらに詳しく知りたい方はこちら
証券会社選びについて、より詳しく知りたい方に向けて、決定版となる解説記事をご用意しました。下記の記事ではおすすめのネット証券会社や、選ぶ際のポイントについて専門家のコメントを交えながら解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ
この記事では、ジュニアNISA向けの証券会社おすすめ5選を紹介しました。もし、今回紹介した商品の中で魅力に感じたものがあれば、ぜひこの機会にお申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
気になるサービスがあったら、ぜひ公式サイトにアクセスしてみてください!

※この記事は2023年2月8日に調査・ライティングをした記事です