大手ネット証券の「楽天証券」は、口座開設数700万を突破した大手のネット証券会社。新規口座の開設スピードは主要なネット証券と比べてもNo.1(※楽天証券調べ)で、グループ全体で800万口座を突破したSBI証券にも追いつく勢いです。大手の楽天が運営するネット証券でもあり、特に楽天ユーザーにはSPU倍率アップや預金金利アップなど豊富なメリットがあります。
しかし、いざ口座開設しようとしても、「他の証券会社とどう違うの?」「そもそも証券取引ってどうするの?」「実際の評判は?」など気になることも多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では楽天証券でできることや実際の評判、他の主要な証券会社との違いを徹底調査。初めて口座開設や証券取引に挑戦する方にもわかりやすく解説します。実際に利用しているユーザーの口コミも掲載しているので、使い勝手についてもきっと参考になるはずです。この記事を読み、ぜひ楽天証券が自分に合っているかご確認ください。
- 国内株式におけるはじめての信用取引で200円分の楽天ポイントプレゼント
- 総合口座を開設し米国株取引すると、最大2ヶ月間手数料全額キャッシュバック
楽天証券の基本情報
ー引用元:楽天証券公式サイト
まずはじめに、楽天証券の基本情報を紹介します。
楽天証券の基本情報
- 投資信託の取り扱い銘柄が全証券中トップクラス
- クレカ積立でポイントが貯まり、貯まった楽天ポイントで投資できる
- 楽天サービスとの連携で証券取引以外にもお得になる
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
米国株の注文方法 | 外貨/円貨 |
米国株の売買手数料 | 約定代金の0.495%(税込)/最低手数料0円 |
為替手数料 | 1米ドルあたり25銭 |
特定口座対応 | ○ |
IPO実績 | 2021年:74社 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
積立方法 | 毎月・毎日 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント | 楽天ポイント |
特徴その1.取り扱い商品が多い
楽天証券で扱っている金融商品は以下の通りです。
取り扱い金融商品 | 国内株式(現物・信用・国内ETF・ETN・REIT)/外国株式(6ヶ国:米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)/海外ETF/IPO/PO/CFD/投資信託/一般NISA/つみたてNISA/ジュニアNISA/iDeCo/FX/債券/先物・オプション/バイナリーオプション/外国為替/金・プラチナ |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内株式:4,250銘柄/投資信託:2,655本/つみたてNISA対応銘柄:180本 |
外国株 | 米国:4,760銘柄/中国:1,196銘柄/アセアン:243銘柄 |
各商品の取り扱い銘柄も豊富です。国内株式はネット証券最多水準の4,250銘柄(2022年3月時点)、外国株式は米国を中心に中国・アセアン株を合計約6,000銘柄も取引できます。
NISAやつみたてNISA、ジュニアNISAにiDeCoなども一通り対応しています。このように、楽天証券は一般的なネット証券で取り扱い可能な金融商品やサービスをほぼ網羅しているのが魅力です。
特徴その2.楽天ポイントが貯まる・使える
楽天証券ならではの特徴として、楽天ポイントを使用したポイント投資やポイントバックが挙げられます。たとえば楽天市場ユーザーなら、買い物で貯めたポイントを使ってそのまま投資積立や株式購入が可能です。ポイントを利用するのでリスクが少なく、初心者でも手を出しやすいでしょう。余ったポイントや有効期限が近くなったポイントも有効活用できます。
また、証券取引自体でもポイントを入手可能です。取引手数料が発生した場合は、取引手数料の1%をポイントバック。また、楽天カードで投信積立すると毎月5万円まで、決済額に対して同じくポイントバックが発生します。実質1%のリターンが確定するので非常にお得です。
特徴その3.楽天サービスとの連携でお得
楽天市場や楽天銀行、楽天カードなど、楽天のサービスを利用しているユーザーは、楽天証券の口座を開設することで今まで以上にお得になります。
- 3万円以上のポイント投資で楽天市場のSPU倍率がアップ
- 楽天銀行との連携(=マネーブリッジ)で銀行普通預金金利が5倍の0.1%にアップ
- 投信積立の際に楽天カード決済すると決済額に対して最大1%のポイントを付与
特にマネーブリッジは、楽天市場や証券取引をほぼ利用しないユーザーにもおすすめの特典です。楽天銀行口座を開設して証券口座と連携しておくだけで普通預金金利がネット銀行トップクラスの水準になります。一般的な銀行の預金金利は0.001%なので、実質100倍の金利です。
楽天証券の手数料一覧表
楽天証券の取引にかかる手数料は次の通りです。
現物取引
約定金額 | 現物取引 | 現物取引(大口優遇) |
---|---|---|
〜5万円 | 55円(税込) | 0円 |
〜10万円 | 99円(税込) | 0円 |
〜20万円 | 115円(税込) | 110円(税込) |
〜50万円 | 275円(税込) | 261円(税込) |
〜100万円 | 535円(税込) | 468円(税込) |
〜150万円 | 640円(税込) | 559円(税込) |
〜300万円 | 1,013円(税込) | 886円(税込) |
3,000万円超 | 1,070円(税込) | 936円(税込) |
信用取引
約定金額 | 信用取引 | 0円 |
---|---|---|
〜20万円 | 148円(税込) | 0円 |
50万円超 | 385円(税込) | 0円 |
・信用取引において本日の新規建約定金額の合計が3,000万円以上
・信用取引において1ヶ月の新規建約定金額の合計が3億円以上
・信用取引において当日15:30時点の信用建玉残高が3,000万円以上
・貸株において1ヶ月の平均残高3,000万円以上
・投資信託において1ヶ月の平均残高3,000万円以上
楽天証券ユーザーの口コミを徹底調査
では、実際に楽天証券を利用しているユーザーのリアルな口コミを紹介します。楽天証券のメリットやデメリットがよくわかる口コミをピックアップしていますので、それぞれ見ていきましょう。
楽天証券の良い口コミ
楽天証券の良い口コミとしては、パソコンやアプリの操作のしやすさや、楽天ユーザーだとお得になること、初心者に優しいことなどがおもに評価されていました。
楽天証券は楽天銀行や楽天市場など、各サービスとの連携ができるのでもともと楽天ユーザーの方だとポイントアップや金利アップなど、さまざまなメリットを感じられるようです。特にポイント投資ができるため、投資未経験者でも始めやすいことは高評価でした。
また、パソコンやアプリからの操作性は初心者からも人気が高いです。難しくわからないという意見はあまりなく、むしろ自分の目的に合わせて使いこなしている人が多い印象でした。



楽天証券のネガティブな口コミ
ネガティブな口コミのほとんどは、サービスの改悪についての意見でした。金利やポイントの付与率などが以前より下がっているため、特に昔からのユーザーは不満を感じているようです。
また、IPOについても指摘する声がありました。楽天証券のIPO実績はほかのネット証券に比べれば高めですが、SBI証券のように主幹事になっていないため売り出す株の数が少なく当選しにくいようです。



楽天証券の口コミ・評判の分析まとめ
ここからは、メリット・デメリットだけでなく、楽天証券を選んだ理由や利用者だから知っているお得な活用術も紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 本記事の証券会社の口コミは、applica編集部独自にクラウドソーシングサービスを利用して収集したものです。そのなかから、事実確認がとれた信頼性の高い口コミのみを掲載しています。
- 調査期間:2022年3月
評価の内訳①(レーダーチャート)
評価の内訳②(棒グラフ)
口コミ詳細
![]() 女性/30代/自営業/年収300~500万円/東京都
取引手数料:5/取扱商品:5/ツールの使いやすさ:5/サポート体制:5/ポイント・特典:5
保有している証券口座数:3口座/利用目的:株主優待券目的です。/月間取引金額:5~10万円未満
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![]() 女性/50代/パート・アルバイト/年収100~300万円/東京都
取引手数料:5/取扱商品:5/ツールの使いやすさ:5/サポート体制:5/ポイント・特典:5
保有している証券口座数:1口座/利用目的:イデコと株式投資のため。/月間取引金額:5~10万円未満
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![]() 無回答/30代/会社員/年収300~500万円/東京都
取引手数料:5/取扱商品:4/ツールの使いやすさ:4/サポート体制:5/ポイント・特典:4
保有している証券口座数:3口座/利用目的:資産増強/月間取引金額:5~10万円未満
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![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/愛知県
取引手数料:3/取扱商品:4/ツールの使いやすさ:5/サポート体制:3/ポイント・特典:4
保有している証券口座数:1口座/利用目的:資産運用のため/月間取引金額:5~10万円未満
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![]() 女性/20代/会社員/年収300~500万円/東京都
取引手数料:4/取扱商品:5/ツールの使いやすさ:5/サポート体制:3/ポイント・特典:3
保有している証券口座数:1口座/利用目的:資産形成のため/月間取引金額:1~5万円未満
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![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/西宮市
取引手数料:4/取扱商品:4/ツールの使いやすさ:4/サポート体制:3/ポイント・特典:4
保有している証券口座数:1口座/利用目的:貯金しているだけでは勿体ないので運用しようと思ったため/月間取引金額:1~5万円未満
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![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/西宮市
取引手数料:4/取扱商品:4/ツールの使いやすさ:4/サポート体制:3/ポイント・特典:4
保有している証券口座数:1口座/利用目的:貯金しているだけでは勿体ないので運用しようと思ったため/月間取引金額:1~5万円未満
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![]() 男性/40代/会社員/年収700~1,000万円/神奈川県
取引手数料:4/取扱商品:4/ツールの使いやすさ:4/サポート体制:3/ポイント・特典:3
保有している証券口座数:1口座/利用目的:老後の資産形成のため/月間取引金額:5~10万円未満
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![]() 男性/20代/会社員/年収500~700万円/千葉県
取引手数料:4/取扱商品:4/ツールの使いやすさ:3/サポート体制:3/ポイント・特典:4
保有している証券口座数:1口座/利用目的:資産運用。/月間取引金額:5~10万円未満
|
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/愛知県
保有している証券口座数:1口座/利用目的:NISAによる資産形成のため/月間取引金額:1~5万円未満
保有している証券口座数:1口座/利用目的:NISAによる資産形成のため/月間取引金額:1~5万円未満
|
![]() 男性/40代/自由業/年収700~1,000万円/熊本県
保有している証券口座数:3口座/利用目的:金銭的に憂いのない生活を送るため/月間取引金額:50万円以上
保有している証券口座数:3口座/利用目的:金銭的に憂いのない生活を送るため/月間取引金額:50万円以上
|
Twitterに寄せられた楽天証券の口コミ・評判
これガチです。つみたてNISAをまだやっていない人はメリットが分かってない「いつでも引き出せる」「月々100円から」「金融庁が厳選した商品」「今からでも20年間非課税」「証券会社によってポイントが付く」私のお勧めは楽天証券、年間最大で4000円分のポイントがつみたてているだけでもらえる。
— こんきち (@konkitifree) March 17, 2022
投資に興味あるがどこに投資していいかわからない方は、S&P米国株インデックスがおすすめですな。
楽天証券で楽天ポイントを使って投資もできます。
楽天経済圏で生活している人は全額をポイント投資すれば凄い投資額になるかと思います。#副業 #株式投資— かーぴー@経済学FXトレーダー (@fxtechnical_dou) March 20, 2022
私は、投資開始する時、何も考えずに楽天証券を開設した
2つ目にSBI証券の開設も考えたけど
口座を複数開設すると私が死ぬ時にややこしいから1つにした
最近、楽天証券が改悪ナンチャラて皆言うてるけど、
私、買い物でもポイントカード別にどうでもええタイプ
だから、楽天証券の改悪も気にならない?— ダメおやじFIRE (@ododentist) February 1, 2022
楽天証券改悪でカード積立てどうしようかなと考えてたんですが、
普段の買い物とか旅行とかポイ活で貯まったポイント勝手使ってくれるし僕はそのまま楽天証券で継続でいいかなと
ポイントって意識して使わないと使うの忘れてしまうんですよね〜#楽天証券 #積み立てNISA— いずみ (@zu_izumi) March 2, 2022
え、今積立NISAは楽天証券よりSBIのほうがいいんです!?
改悪とかツイッターしてなければわからなかった…?
んんどうしよう。まだ申し込み終わってないんですよね。
SBIに変更するべき??
楽天証券は楽天で買い物するしポイントを投資に回せるのいいなって思ってたんですけど…:( ;ᾥ; ):グヌヌ— マナミ@お茶好きの料理人? (@manami_grm) January 31, 2022

楽天証券のメリット・デメリット|人気ネット証券12社と比較
では、楽天証券はほかの人気ネット証券と比べてどのような点で優れているのでしょうか。また、弱点はどこなのでしょうか。人気ネット証券12社と比較してわかった楽天証券のメリット・デメリットを紹介します。
※上記表内のキャプチャ画像は各公式サイトより引用しております。
楽天証券のメリット
まずは、他社に比べて楽天証券が優れている点について紹介します。
- 投資信託の種類が豊富
- 取扱手数料が安い
- 楽天ポイントで投資できる
投資信託の種類が豊富
他社と比較するとわかるように、楽天証券は投資信託の取り扱い銘柄が2,655本と非常に豊富です。銘柄によって投資先や運用効率が異なり選択肢が増えるため、自分の好みにあった銘柄を探しやすくなります。
さらに、銘柄が多いだけでなく買付手数料も無料なので運用コストを抑えるのに役立ちます。他社に証券口座がある場合でも、楽天証券に口座を開設して投資信託だけ楽天証券を利用するという使い方も可能です。
取扱手数料が安い
楽天証券の取扱手数料は他の大手ネット証券と比べても低水準です。運用コストを抑えたい方や、10万円程度までの少額取引が中心の方にはぴったりといえます。
手数料のコースは「超割コース」と「いちにち定額コース」の2種類が用意されており、好きな方を選べます。
超割コース
超割コースは1約定(1注文)ごとに手数料がかかる方式です。1日に100万円を超える取引が中心の方や、1日の注文回数が少ない方に向いています。たとえば150万円の現物取引の場合、「いちにち定額コース」では2,200円(税込)の手数料がかかりますが、「超割コース」なら640円(税込)です。
また、超割コースでは大口優遇があり、投資信託で1ヶ月の平均残高が3,000万円といった特定の条件を満たすと、1約定あたり10万円までの取引手数料が0円になります。
取引手数料に応じて楽天ポイントが1%(大口は2%)付与されるのもメリットです。
いちにち定額コース
1日の約定代金合計額 | 取引手数料(税込) |
---|---|
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 2,200円(税込) |
300万円超 | 3,300円(税込) |
以降100万円増えるごと | +1,100円(税込) |
いちにち定額コースは取引回数に関わらず、1日の現物取引と信用取引の合計取引額に応じて手数料が決まる仕組みです。1日の注文回数が多い方や、1日の取引額が100万円以下の方に向いています。特に投資初心者で少額の取引から始めたい方は、「いちにち定額コース」を選んで毎日100万円以下の取引に収めればずっと無料で取引できます。
ただし、いちにち定額コースは100万円の取引を超え、取引手数料がかかった場合でも楽天ポイントが付与されません。
楽天ポイントで投資ができる
楽天証券ならではの魅力といえば、楽天ポイントを利用したポイント投資ができることです。ポイント投資に対応する証券会社は限られており、仮に対応していてもポイントの貯めやすさや使いやすさが異なります。
たとえばマネックス証券ではマネックスポイント、松井証券では松井証券ポイントに対応していますが、マネックスカードやMATSUI SECURITIES CARDで買い物するか、証券取引を積極的に行わないとあまりポイントを貯められません。そのため、カードを所持していない人がポイント投資を開始しようとしても肝心のポイントがない状態になってしまいます。
その点、楽天ポイントは楽天市場での買い物や楽天カード利用、楽天銀行での取引など他のサービスでも貯めやすく、特に楽天市場では数千円分のポイントを一度に獲得できることも珍しくありません。そのため、どんどんポイントを貯めては投資できます。ポイントが余った場合も楽天サービス内で消化でき、仮に投資をやめてもポイントを余らせることがないのがメリットです。
楽天証券では投資信託、国内株式の現物取引、米国株式の円貨決済、バイナリーオプションにポイントを利用できます。投資信託は100円(100ポイント)から購入可能です。
楽天市場やカード決済で貯めてポイント投資をすることで、運用リスクやコストがどんどん下がっていきます。リスクが怖くて取引を始められない方も、ポイント投資なら気軽に体験しやすいでしょう。
楽天証券のデメリット
次に、楽天証券が他社に比べて弱い部分について解説します。
- 単元未満株の購入ができない
- IPO実績が低め
- 外国株の対応国が少ない
単元未満株の購入ができない
外国株式・CFD・債券・先物などあらゆるものに対応する楽天証券ですが、単元未満株(ミニ株)の買付には対応していません。ミニ株は売却のみなので、ミニ株を利用してみたい方はSBI証券やマネックス証券など別の証券会社の口座を検討しましょう。
ただし、ミニ株に非対応だからといって少額投資そのものに向いていないわけではありません。たとえば外国株式なら標準で1株から購入可能でき、投資信託は100円から利用可能です。つみたてNISAも100円から積立できます。ポイント投資もできるので、少額から始めたい方のニーズにも十分応えられるでしょう。
IPO実績が低め
楽天証券はSBI証券とよく比べられるほど規模の大きなネット証券ですが、SBI証券に比べるとIPO実績が低めです。たとえば2021年の実績はSBI証券が121社で、うち主幹事が18社あります。一方、楽天証券は74社、主幹事は0社です。
ネット証券の中ではIPOの取り扱いは多い方ですが、1つの証券口座だけでIPO投資をしたい方には不向きといえます。
ただし、楽天証券のIPO投資にもメリットはあります。楽天証券は抽選方式が完全に平等です。IPO株は人気が高いため、取引の権利を抽選で決定します。しかし、証券会社の多くは資産額に応じて抽選の当選確率を上げており、参入したばかりの初心者はなかなか当選できません。
楽天証券では資産額に関係なく誰でも一定の確率で当選するので、資産額の少ない方や始めたばかりの方でもIPO投資に挑戦しやすいです。そのため、IPO投資用のサブ口座として楽天証券を採用するとよいでしょう。
外国株の対応国が偏っている
楽天証券は外国株式において個別株は米国、中国、ASEANの合計6ヶ国に対応しています。対応国自体はネット証券の中でも多いです。しかし、米国と東南アジアが中心となるためヨーロッパ方面やオーストラリアなどに投資したい人は海外ETFを利用するか別の証券会社を探すのがおすすめです。
また、韓国株にも対応していません。韓国株を購入したい場合はSBI証券を選びましょう。
楽天証券がおすすめな人の特徴
上記の結果から、楽天証券は以下のような方におすすめします。
- 投資初心者
- 楽天サービスを利用している
- 取引コストを抑えたい
投資初心者
楽天証券は初めて証券口座を開設する方や、投資初心者の方におすすめです。国内外の株式や投資信託、NISAやつみたてNISAなど取り扱いのある金融商品が豊富で、取引手数料も安いです。また、ポイント投資も可能なので、リスクを恐れる投資初心者にとって投資の始めやすさが他の証券に比べて段違いといえます。
投信積立は100円から可能なので、お試し感覚で始めてみたい方にも向いています。さらに、スマホアプリも各種揃っており、操作のしやすさや情報量にも定評があります。投資についてよく知らなくても、スマホアプリや提案ツールを使っていくうちに自然と知識が身につくでしょう。
楽天サービスを利用している
楽天証券は楽天ユーザーにおすすめです。たとえばそれぞれのサービスで次の特典が受けられます。
-
楽天市場:ポイント投資するとSPUがアップしてお得に買い物できる
-
楽天銀行:マネーブリッジにより預金金利が最大0.1%になる
-
楽天カード:カード決済の投信積立でポイント付与
特に楽天銀行の預金金利アップがおすすめです。証券取引を一切しなくても連携するだけで普通預金金利がアップするので、「証券口座を開設したものの、面倒になり使わなかった」場合でもメリットがあります。
また、楽天カードも所持しておくと楽天証券での選択肢が広がります。楽天カードは年会費無料で、アルバイトやパートの方でも申し込みが可能です。基本還元率も1.0%と高く、国際ブランドがAmerican Expressを含む4種類から選べます。所持していない方は証券口座開設と一緒に申し込んでおくと入金やつみたてNISAの決済などで役立ち、楽天ポイントもより貯まりやすくなります。
- 新規入会&利用で5,000ポイントプレゼント
※本記事に掲載されているキャンペーンは予告なく終了する場合がございます。詳しくは公式サイトをご確認ください。
取引コストを抑えたい
楽天証券は取引コストを抑えたい方におすすめです。取引手数料は他の大手ネット証券と並んで低水準で、100万円以上の高額取引でも安さが際立ちます。ポイント投資が可能なのもコストを抑えられる理由です。
各社の現物取引における1約定あたりの手数料を比較しました。
約定金額 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 |
---|---|---|---|---|
〜5万円 | 55円(税込) | 55円(税込) | 55円(税込) | 55円(税込) |
〜10万円 | 99円(税込) | 99円(税込) | 99円(税込) | 99円(税込) |
〜20万円 | 115円(税込) | 115円(税込) | 115円(税込) | 115円(税込) |
〜50万円 | 275円(税込) | 275円(税込) | 275円(税込) | 275円(税込) |
〜100万円 | 535円(税込) | 535円(税込) | 535円(税込) | 535円(税込) |
〜150万円 | 640円(税込) | 640円(税込) | 640円(税込) | 1,584円(税込) |
〜3000万円 | 1,013円(税込) | 1,013円(税込) | 33,000円(税込)~ | 4,059円(税込) |
3,000万円超 | 1,070円(税込) | 1,070円(税込) | 33,000円(税込)~ | 4,059円(税込) |
楽天証券の口座開設の流れ
楽天証券が気になっている方のために、口座開設の流れを順を追って説明します。
全体の流れとしては次の通りです。
-
公式サイトから申し込みを開始する
-
メールのURLから本人確認書類のアップロード
-
個人情報を入力する
-
作成口座を選択
-
重要書類への同意をする
-
申し込み完了
-
口座のIDとパスワードが郵送される
では、実際に口座開設をしていきましょう。順番に解説します。
- STEP.1公式サイトから申し込みを開始する口座開設は楽天証券の公式サイトから可能です。「口座開設」ボタンをクリックし、画面に従って進みましょう。
楽天会員としてログインすると、いったん確認メールが送付されるためメールに記載されたURLにアクセスし直します。 - STEP.2メールのURLから本人確認書類のアップロードメールに記載されたURLをクリックすると、本人確認書類のアップロードを求められます。本人確認書類として有効なのは、運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証です。マイナンバーカードや健康保険証は番号を隠す必要があるので、面倒な方は運転免許証をおすすめします。どの書類に関しても表と裏両方の提出が必要です。選択するとQRコードが表示されるため、スマホからもアップロードできます。
- STEP.3個人情報を入力するアップロードが終了したら、住所や氏名、連絡先などの個人情報を入力します。楽天会員であれば楽天市場などで登録している情報が入力された状態で出てくるので便利です。
- STEP.4作成口座を選択個人情報を入力しつつ画面を進めていくと、NISA口座やFX口座など、楽天証券で他に作れる口座も一緒に作成するか確認されます。希望のものを選びましょう。
また、つまずきやすいのが特定口座対応の口座を作るかどうかの選択です。楽天証券側がおすすめしている通り、特に理由がなければ「確定申告が不要」を選んでおきましょう。利益が出たら税金を自動で支払ってくれる「特定口座・源泉徴収あり」を作成できます。
- STEP.5重要書類への同意をする次に、約款や個人情報保護方針などの重要書類への同意を行います。規定をすみずみまで確認し、チェックボックスにチェックを入れると申し込みボタンが押せるようになります。
- STEP.6申し込み完了申し込みボタンを押すと申し込み完了です。この後審査(通常1日~5日程度)が行なわれ、通過すれば口座開設ができます。
- STEP.7口座のIDとパスワードが郵送される口座開設後は、口座のIDとパスワードが簡易書留で郵送されます。申し込みから手元に書類が届くまで、約5営業日です。
楽天証券のキャンペーン情報
楽天証券を申し込むにあたって、覚えておきたいキャンペーンについて紹介します。
- 国内株式におけるはじめての信用取引で200円分の楽天ポイントプレゼント
- 総合口座を開設し米国株取引すると最大2ヶ月間手数料全額キャッシュバック
楽天証券では現在、国内株式を信用取引で購入した場合に200円分の楽天ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施しています。総合口座を開設したあと、新たに信用取引口座を開設して取引するため注意してください。
また、総合口座を開設後2ヶ月間は、米国株の取引でかかった売買手数料がキャッシュバックされるため実質無料で取引可能です。どちらのキャンペーンもエントリー不要なので、条件を満たせば自動的に特典が受けられます。
※本記事に掲載されているキャンペーンは予告なく終了する場合がございます。詳しくは公式サイトをご確認ください。
楽天証券のおすすめ高機能ツール
楽天証券は高機能かつ初心者でも使いやすい取引ツールを多数用意しています。そこで、PCやスマホに対応した、楽天証券独自のおすすめツールについてそれぞれ解説します。
「マーケットスピード」シリーズ
「マーケットスピード」シリーズは楽天証券のオリジナル取引ツールです。株取引向けには「マーケットスピード」「マーケットスピード2」「マーケットスピード for Mac」の3種類が用意されています。
「マーケットスピード2」は「マーケットスピード」の後継ですが、「マーケットスピード」にしかない機能もあるためそれぞれ使い分けるとよいでしょう。各ツールの機能を比較すると次の通りです。
項目 | マーケットスピード | マーケットスピード for Mac | マーケットスピード2 |
---|---|---|---|
国内株式(現物/信用) | ○ | ○ | ○ |
外国株 | △※米国株のみ | × | × |
国内先物取引 | × | × | ○ |
海外先物取引 | ○ | × | × |
表示可能なチャートの種類 | △ | △ | ◎ |
OS | Windows | Mac | Windows |
マーケットスピードシリーズは、どこを見れば何の情報があるのかが一目でわかる画面デザインになっており、直感的に操作できるため不慣れな初心者でもはじめやすいのが魅力です。また情報量が非常に多く、チャート図も数十種類が用意されています。ニュース配信やリアルタイムのランキング情報、スクリーニングなどの多彩な機能があり、初心者~プロトレーダーまで満足できるでしょう。
「iSPEED」シリーズ
「iSPEED」シリーズはスマホ向けの株式トレードツールです。注文や株価チェック、銘柄分析や資産確認など証券取引に必要な操作がこのアプリだけでできます。定番の「iSPEED for iPhone/Android」は株の取引に特化しているのが特徴。MyPageでは自分の必要な情報のみを各パーツを使って好きな場所に配置し、オリジナルの画面を作り上げます。
マーケットニュースやロイター配信、株主優待情報なども自分の好きなものだけをピックアップして情報を効率よく入手可能です。
取引においては最大2,000銘柄をお気に入り登録・アラート設定できるうえに、注文も最短1タップ。取引のタイミングを逃しません。
この他にも「iSPEED」シリーズとしてiPad向けの「iSPEED for iPad」、FXに特化した「iSPEED FX」、先物オプション取引用の「iSPEED 先物OP」があります。
自分のしたい取引あるいは機種に合わせてアプリをインストールし、実際に使ってその使い勝手のよさを体感してみましょう。
楽天証券に関するよくある質問
最後に、楽天証券に関してよくある質問に回答します。
- 期間限定ポイントは投資に使える? ポイント投資が可能なのは通常の楽天ポイントのみで、期間限定ポイントは利用できません。楽天ポイントは楽天市場での買い物や楽天カード決済、楽天銀行のハッピープログラムなどで貯められます。こまめに貯めてポイント投資に利用しましょう。
- 楽天証券でつみたてNISAはおすすめ? 楽天証券はつみたてNISAの取り扱い本数が180本と、ネット証券中で最多です。また、100円から積立可能で、決済に楽天カードを利用すれば楽天ポイントを獲得できます。貯まったポイントでさらに投資もできメリットが豊富なので、楽天証券でのつみたてNISAはおすすめです。
- 楽天証券でおすすめの投資信託は? つみたてNISA・iDeCo対応の、全世界に分散投資できる「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や、米国にある上場企業のほとんどにまとめて投資できる「楽天・全米株式インデックス・ファンド」がおすすめです。もし、投資信託についてどう選べばよいかわからない場合は「らくらく投資」を利用すると、質問に答えるだけでおまかせ投資をしてくれます。
さらに詳しく知りたい方はこちら
証券会社選びに関する情報をもっと詳しく知りたい方に向けて、決定版となる解説記事をご用意しました。下記の記事ではおすすめのネット証券会社や、選ぶ際のポイントについて専門家のコメントを交えながら解説しています。ぜひご覧ください。
楽天証券の口コミ・評判のまとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、楽天証券の口コミ・評判を紹介しました。とくに、はじめて証券口座を開設する方は、自分にぴったりなものが見つかるよう慎重に選ぶようにしてくださいね。 では、最後に楽天証券のおさらいをしておきます。
- 投資信託の取り扱い銘柄が全証券中トップクラス
- クレカ積立でポイントが貯まり、貯まった楽天ポイントで投資できる
- 楽天サービスとの連携で証券取引しなくてもメリットがある
もし楽天証券に魅力を感じたら、ぜひこの機会にお申し込みを検討してみてください。

※この記事は2022年3月24日に調査・ライティングをした記事です。
※本記事の価格はすべて税込価格で表記しております。