クレジットカードの中で、一般申し込みが可能な最高ランクに位置するのがプラチナカードです。プラチナカードを所持していることは社会的信用の証明にもなり、各種優待やサポートデスクなど高額な年会費に見合うだけのさまざまな付帯特典を利用できます。
プラチナカードに憧れ、また出張・旅行や接待などでの必要性から申し込みを検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、プラチナカードの審査は一般・ゴールドランクに比べると狭き門であるため、
「自分の今の年収で足りるのか?」
「年収以外にも審査で見られる項目はあるのか?」
と年収面で不安を抱えている方もいるはずです。
そこでこの記事では、プラチナカードを取得するために必要な年収の目安について詳しく解説します。おもなプラチナカードの推定必要年収やその他の審査項目についての注意点、おすすめのプラチナカードについても紹介しているので必読です。プラチナカードについては編集部が厳選して6枚ピックアップし、実際に利用しているユーザーの口コミも掲載しています。
ぜひこの記事を参考に、自分の用途にあったぴったりのプラチナカードを選んでください。
- プラチナカードの年収目安は平均年収と同水準の300~500万円
- 年収が基準を満たしていても審査に落ちることがある
- プラチナカードの利用限度額はカードや本人の収入状況によって200~1,000万円以上と幅広く設定される
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さらに詳しく知りたい方は、各クレジットカード会社の公式サイトをご覧ください。
プラチナカード取得の年収目安
プラチナカードを取得する年収の目安は、およそ300~500万円ほどです。しかし、この数字は実際にプラチナカードを取得した人の口コミやアンケートなどから推定した数値であり、カード会社が年収条件を公表しているわけではありません。
参考として、おもなプラチナカードにおける年収目安をご紹介します。
※年収目安は編集部独自調査の結果であり、あくまで目安となります。各カード公式サイトの基準ではないため、参考程度にお考えください。
このように、どのクレジットカードも年収300~500万円程度が目安です。一般的に、年会費が高いカードほど支払い能力を求められ必要な年収も高くなる傾向にあります。
また、年代別の平均収入をまとめたのが次の表です。
年齢層 | 男性の平均給与 | 女性の平均給与 | 男女合計の平均給与 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 277万円 | 242万円 | 260万円 |
25~29歳 | 393万円 | 319万円 | 362万円 |
30~34歳 | 458万円 | 309万円 | 400万円 |
35~39歳 | 518万円 | 311万円 | 437万円 |
40~44歳 | 571万円 | 317万円 | 470万円 |
45~49歳 | 621万円 | 321万円 | 498万円 |
50~54歳 | 656万円 | 319万円 | 514万円 |
55~59歳 | 668万円 | 311万円 | 518万円 |
参考サイト:国税庁「民間給与実態統計調査結果(令和2年分)」
上記の表からもわかる通り、プラチナカードを作成する年収目安の300万~500万円という数字は平均給与とほぼ同等であり、極端に現実と乖離した収入条件は設定されていないと推定されます。
ただし、実際の審査では年収のほかにも勤務先や勤続年数、信用情報など多数の情報から、継続的にカードの利用・支払いができるかを判断されます。そのため、年収が1,000万円ある場合でも落ちてしまうケースや、逆に年収が300万円程度でも審査に通るケースなどもあるのが実情です。
プラチナカードの審査に申し込む方は、年収ばかりにとらわれず、審査で確認されやすい他の項目についても確認して申し込みに備えることをおすすめします。
参考サイト:三菱UFJニコス公式サイト
プラチナカードの年収以外の審査基準
プラチナカードの審査は年収を含めた、さまざまな情報を総合的に見て判断されます。ここでは、特にチェックされやすい代表的な項目を紹介していきます。
勤務先や勤続年数
クレジットカード会社は基本的に審査基準を公表していませんが、プラチナカードの申し込み条件には多くの場合「安定した継続収入がある」と明記されています。そして、安定した継続収入が見込めるかを確認するためにチェックされる項目の代表が、勤務先や勤続年数です。長く勤め、勤続年数が増えるほど審査では有利になるといわれています。
また、雇用形態についてもチェックされます。
- 正社員・公務員・契約社員:勤続年数の長さが影響しやすい
- アルバイト・パート:原則申し込み不可
- 年金受給者:一定以上の年収があれば作成可能
- 自営業:事業の継続年数や事業規模が影響しやすい
難度の高いプラチナカードの審査においては正社員や公務員の方が有利であると考えられます。アルバイトやパートの申し込みは、プラチナランクでは原則不可です。実際、たとえばアメックス プラチナカードでは「アルバイト・パートは不可」と明記しています。一方、年金受給者については「安定した継続収入」を得ているとみなし、作成可能としているカード会社もあります。
自営業の場合は収入が不安定になりやすいことから、事業年数や事業規模などから支払い能力があるかどうか総合的に判断されます。
信用情報
クレジットカード会社は審査の際、信用情報機関を通して過去のクレジット・ローンの利用状況や、携帯電話・公共料金の支払い状況などの信用情報をチェックします。
- クレジットカードやローンなどの返済を延滞している・過去に延滞したことがある
- 携帯電話本体を分割払いで購入し、割賦金の支払いを遅延している・過去にしたことがある
- 債務整理や自己破産の経験がある
現在延滞している支払いがあれば審査では当然不利になりますが、現在はない場合でも、過去に延滞履歴がある場合、審査難度の高いプラチナカードでは大きく不利になると考えられます。
また、事故情報がある場合も審査では不利に働きます。事故情報とは、債務整理や自己破産などの履歴のことです。信用情報機関に事故情報が登録されている場合、プラチナカードの審査に通るのは難しいでしょう。
その他、資産の有無など
ほかにも、次のようにさまざまな情報を総合的に判断して審査が行われます。
- 一人暮らしか、同居する家族がいるか
- 既婚か未婚か
- 住居が持ち家か賃貸か
- 居住年数はどのくらいか
上記の項目は、いわゆる夜逃げのリスクがないかを確認していると考えられます。一般的には配偶者がいて、持ち家があり、居住年数が多い方が有利になるといわれていますが、どれか一つの結果で審査が決まるわけではありません。あくまで総合的に判断されます。
参考サイト:JCBカード公式サイト
インビテーションなしで申し込みできるおすすめプラチナカード6選
プラチナカードの入手方法には、ゴールドカードを所持した状態でカード会社からインビテーション(招待)を受ける方法と、直接申し込みする方法の2つがあります。ここでは、インビテーションがなくても申し込みができるプラチナカードを6選紹介していきます。
おすすめプラチナカード比較一覧表
※年収目安は編集部独自調査の結果であり、あくまで目安となります。各カードの運営会社が開示している公式基準ではないため、あらかじめご了承ください。
アメックス プラチナカード
- 専用デスクで24時間365日旅行準備やレストラン予約ができる
- 旅行傷害保険が充実しているので、国内・海外どちらの旅行も安心
- クレジットカードを保有するだけで個人賠償責任保険に加入できる
年収目安 | 500万円以上 |
年会費 | 143,000円(税込) |
還元率 | 0.5~1.0% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高1億円・自動付帯)/国内旅行障害保険(最高1億円・利用付帯)/個人賠償責任保険 |
付帯サービス | プラチナ・コンシェルジェ・デスク/フリー・ステイ・ギフト/アメックス・スペシャル・リザーブ/2 for 1ダイニング by 招待日和/スマートフォン・プロテクション/ホームウェア・プロテクション/家族カードなど |
国際ブランド | American Express |
プラチナカードの代表格として扱われることも多いアメックス プラチナカード。旅行の準備などもお願いできるプラチナ・コンシェルジェ・デスクや、人気レストランが先行予約できるアメックス・スペシャル・リザーブなど、豪華な特典が充実しています。取得に必要な年収は1,000万円以上ともいわれていますが、口コミ調査の結果からもわかる通り、年収300〜500万円のラインでも取得できる人はいるようです。
とはいえ、年会費が143,000円(税込)とプラチナカードの中でも高額に設定されているので、年会費の負担が大きくならない程度の年収は必要といえます。申し込みをする場合、年会費の支払いが続けられるか、という点にも注意しましょう。
![]() 女性/50代/その他/年収300〜500万円/大阪府
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![]() 男性/40代/会社員/年収1,000〜2,000万円/千葉県
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![]() 男性/30代/会社員/年収500〜700万円/広島県
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![]() 男性/50代/会社員/年収700〜1,000万円/兵庫県
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エポスプラチナカード
- 年間100万円以上のカード利用で年会費が1万円値引きされる
- 対応店舗の多いVisaでプラチナカードを作成できる
- プラチナ会員専用の豪華特典が利用できる
年収目安 | 400万円以上 |
年会費 | 30,000円(税込) |
還元率 | 0.5% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高1億円・自動付帯)/国内旅行障害保険(最高1億円・利用付帯)/ |
付帯サービス | プライオリティパス/ファミリーゴールドカード/ETCカード/コンシェルジュサービス/提携施設優待制度/プラチナグルメクーポン |
国際ブランド | Visa |
エポスプラチナカードは、対応店舗の多いVisaで利用できるプラチナカードです。空港ラウンジが利用できるプライオリティパスや各種相談ができるコンシェルジュサービスといった、プラチナカードならではの特典が付帯しています。年収目安は400万円程度は必要と考えられますが、口コミでは100〜300万円でも取得できた方がいるようです。
また、エポスプラチナカードを作る際にはインビテーションがあるとお得。通常は年会費が30,000円(税込)必要ですが、インビテーションから申し込みすれば年会費が20,000円(税込)に割引されます。
インビテーションがない場合でも、年間100万円以上のカード利用があれば翌年の年会費を20,000円(税込)にできますが、100万円の利用を維持するのが難しいという方は、エポスゴールドカードから申し込み、インビテーションを待つのがおすすめです。
![]() 男性/40代/パート・アルバイト/年収100〜300万円/佐賀
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![]() 男性/50代/公務員/年収700〜1,000万円/大阪府
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![]() 男性/30代/会社員/年収300〜500万円/愛知県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300〜500万円/岡山県
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JCBプラチナ
- 最高1億円の旅行傷害保険が使えるので旅行や出張も安心
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのラウンジが利用できる
- 専用のゴルフ場予約サービスが利用できる
年収目安 | 400万円以上 |
年会費 | 27,500円(税込) |
還元率 | 0.50〜5.00% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高1億円・自動付帯)/国内旅行障害保険(最高1億円・自動付帯)/ショッピングガード保険/国内・海外航空機遅延保険 |
付帯サービス | JCBプレミアムステイプラン/海外ラグジュアリー・ホテル・プラン/プライオリティ・パス/ゴルフサービス/グルメ優待サービス/ETCカード/家族カードなど |
国際ブランド | JCB |
JCBプラチナは、インビテーションがなくても申し込みできるJCBカードの上位ランクカードです。年収目安は400万円程度と考えられますが、年齢制限が25歳以上と他のプラチナカードに比べ厳しくなっているのが特徴です。
付帯保険が手厚いのはもちろん、付帯サービスにも豪華な特典が並んでいるのが魅力。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内に設置されたJCBラウンジが利用できたり、専用のゴルフ場予約サービスが利用できたりと、他社ではあまり見られないサービスが用意されています。
・Amazonでのカード利用で20%(最大30,000円)キャッシュバックキャンペーン
![]() 男性/40代/公務員/年収2,000万円以上/沖縄
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![]() 男性/30代/会社員/年収500〜700万円/広島県
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![]() 女性/40代/会社員/年収500〜700万円/兵庫県
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![]() 男性/60代以上/会社員/年収1,000〜2,000万円/神奈川県
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三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 他社のプラチナカードと比べると比較的年会費が安い
- 楽Pay利用で年会費が3,000円優遇されるのでお得に所有できる
- プラチナカード会員専用の豪華特典が使える
年収目安 | 300万円以上 |
年会費 | 22,000円(税込) |
還元率 | 0.5〜19.0% ※グローバルポイントの金額相当額表記は、1ポイントあたり5円相当の商品に交換した場合です。交換商品により、換算額が異なります。 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高1億円・うち5000万円まで自動付帯)/国内旅行傷害保険(最高5,000万円・自動付帯)/国内・海外渡航便遅延保険/ショッピング保険/犯罪被害傷害保険/不正使用被害の補償 |
付帯サービス | プラチナ・コンシェルジュサービス/プライオリティ・パス/手荷物空港宅配サービス/特別優待プログラム/グルメ優待サービス/宿泊予約サービスReluxの優待利用/ハーツレンタカー入会金・年会費無料/名門ゴルフ場予約代行サービス/24時間健康・介護相談サービスなど |
国際ブランド | American Express |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、プラチナカードの中では比較的年会費が安く利用できるのが魅力。さらに、楽Payを利用すると年会費が3,000円値引きされるので、プラチナカードを年会費1万円台で所有することも可能です。年会費が安くても特典は充実しており、プラチナ・コンシェルジュサービスやプライオリティ・パスなど、他社のプラチナカードと同様の付帯サービスがあります。
年収目安は300万円となっており、口コミからもだいだい年収300万円を超える方が利用していることがわかります。比較的必要な年収は低いと考えれますが、他の基本情報や信用情報も審査されるため注意しましょう。
![]() 男性/30代/会社員/年収500〜700万円/静岡県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300〜500万円/岡山県
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![]() 女性/30代/公務員/年収500〜700万円/埼玉県
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![]() 男性/40代/会社員/年収500〜700万円/東京都
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UCプラチナカード
- 年会費がプラチナカードの中でも低水準
- 100を超える多彩な優待サービス
- 他のUCカードと比較しポイント還元常時2倍
年収目安 | 300万円以上 |
年会費 | 16,500円(税込) |
還元率 | 1.0% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高1億円・自動付帯)/国内旅行傷害保険(最高5,000万円・自動付帯)/通信端末修理費用保険/ショッピング安心保険 |
付帯サービス | コンシェルジュセンター/対象レストランのコース料金1名分無料/ホテルダイニング割引クーポン/レストラン割引クーポン/空港宅配優待/空港ラウンジ/海外Wi-Fiレンタル優待/輸入車レンタカー優待/チケット優待/ゴルフコース割引クーポン など |
国際ブランド | Visa |
UCプラチナカードは年会費が16,500円(税込)と、プラチナランクのカードの中では安価に設定されているのが魅力の1枚です。年会費が安くてもプラチナカードならではの特典は一通り付帯しています。たとえば会員向けにホテルやレストランの予約、その他サポート対応などが可能なコンシェルジュセンターが24時間365日利用できます。
国内主要空港のラウンジサービスや、空港での手荷物宅配サービス優待、国内約200店舗に及ぶ対象レストランでのコース料金が1名分無料になるサービス、ゴルフ場の予約・優待サービスなども完備。
旅行傷害保険も国内・海外ともに自動付帯です。
初めてのプラチナカードを作りたい方、プラチナカードの特典を体験してみたい方におすすめします。
・友達紹介で7,500円相当のポイントプレゼント
・入会後スマホアプリダウンロード&ログインで500円相当のポイントプレゼント
・毎月5万円相当の利用で5,000円相当のポイントプレゼント
![]() 男性/40代/自営業/年収300~500万円/千葉県
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![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
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![]() 女性/20代/会社員/年収500~700万円/東京都
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![]() 女性/50代/その他/年収100~300万円/大阪府
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![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/岡山県
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三井住友カード プラチナプリファード
- 特約店利用でポイントが最大10倍
- 家族カードが無料で作成できる
- 空港ラウンジサービスが利用できる
年収目安 | 400万円以上 |
年会費 | 33,000円(税込) |
還元率 | 1.0% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高5,000万円・利用付帯)・国内旅行傷害保険(最高5,000万円・利用付帯)/ショッピング補償 |
付帯サービス | 空港ラウンジサービス/家族カードなど |
国際ブランド | Visa |
三井住友カード プラチナプリファードは、ポイントがザクザク貯まるポイント特化型のプラチナカードです。他社のプラチナカードのような豪華特典は少ないですが、特約店のショッピングでポイントが最大10%獲得できたり、ExpediaやHotels.comなどの宿泊予約サイトの決済でサイトごとにポイント還元率がアップしたりと、ポイントアップの仕組みが充実しています。
年収目安は400万円以上となっており、口コミからも年収300〜500万円の方が所有していることがわかります。豪華な特典よりポイント還元を重視したい方におすすめです。
![]() 無回答/40代/会社員/年収300〜500万円/埼玉県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300〜500万円/長野県
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プラチナカードを持つメリット
プラチナカードを持つ主なメリットには、以下の4つがあげられます。それぞれ見ていきましょう。
-
利用限度額が高い
-
付帯保険が手厚い
-
豪華な付帯特典がある
-
ステータスが高い
利用限度額が高い
プラチナカードは一般・ゴールドランクのクレジットカードよりも利用限度額が高くなります。利用限度額が高くなることで、より高額な買い物が可能です。
プラチナカードにおける限度額はカード会社や本人の収入状況などによって異なり、200~1,000万円以上と幅があるのも特徴です。
それぞれのランクの利用限度額と、申し込み可能な年収の目安については次の表を参考にしてください。
ランク | カードの利用限度額 | 本人年収目安 |
---|---|---|
一般 | ~100万円 | 0(扶養)~200万円 |
ゴールド | ~200万円 | 300万円 |
プラチナ | 200~1,000万円以上 | 300~500万円 |
ブラック | ~数千万円以上 | -(招待制) |
なお、クレジットカード会社によっては一般・ゴールドランクでもプラチナ級の限度額が設定される可能性があります。
たとえばアメックスカードやダイナースクラブカードは利用限度額に一律の制限がなく、カードのランクを問わず本人の収入・利用状況に合わせて限度額が設定されます。気になる方は以下の記事もご覧ください。


付帯保険が手厚い
一般ランクのカードやゴールドカードにも各種保険が付帯していることが多いですが、プラチナカードは同じ保険項目でも手厚さが違います。
たとえば、一般的なクレジットカードの保険は「利用付帯」を採用していますが、プラチナランクになるとほとんどのカードで海外旅行傷害保険が「自動付帯」になります。
また、家族カード会員だけでなく生計をともにする家族も保証されることがあります。所持しているだけで家族の分まで補償されるのは大きなメリットです。
さらに、補償額自体も最高5,000万~1億円と高額になります。
例として、JCBカードにおける旅行傷害保険の最高補償額を比較してみましょう。
JCBカードの旅行傷害保険比較表
カードの種類 | JCB一般カード | JCBゴールド | JCBプラチナ |
海外旅行傷害保険 | 最高3,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高3,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
一般カードでは海外・国内どちらも補償額は最高3,000万円までですが、プラチナカードではどちらも最高1億円まで増額されています。旅行傷害保険の補償額は多ければ多いほど安心して旅行を楽しめるので、最高1億円まで補償されるのはとても魅力的です。
クレジットカードによって付帯する保険や補償額などは異なりますが、上記のように、一般ランクカードやゴールドカードよりも、プラチナカードの方が保険内容は手厚くなる傾向にあります。
豪華な付帯特典がある
クレジットカードはランクが上がるほど付帯特典が増えていきますが、プラチナカードは各社で豪華な特典が付帯しています。
- プライオリティ・パス(空港ラウンジ無料)
- 手荷物宅配サービス
- 専用サポートデスクサービス
- ゴルフ場予約サービス
- 各種グルメ・ホテル優待サービスなど
例えば、アメックス プラチナカードやJCBプラチナなど、多くのプラチナカードで採用されているのが専用サポートデスクサービスです。一般的にサポートデスクといえばサービス内容の問い合わせなどがメインですが、プラチナカード会員専用サポートデスクでは旅行の準備やレストラン予約代行、その他緊急時のサポートなどの依頼も可能になります。
仮に旅行の最中に荷物の盗難にあっても、プラチナコンシェルジュデスクに連絡すれば代わりを用意してもらえるでしょう。
また、全世界で空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスも多くのプラチナカードで付帯しています。全世界の空港ラウンジでフライトまで安全にくつろいで過ごせるので、治安の悪い海外に赴いたときも安心です。
他にもレストランのコース1名分が無料になるサービスや、ゴルフ場予約サービスなどもプラチナカードでよく見る特典です。接待や会食など、さまざまなシーンで役立ちます。
このように、各社でさまざまな特典が用意されているので特典内容からカードを選ぶのもおすすめです。
ステータスが高い
プラチナカードは、ステータス性の高さが魅力。クレジットカードは各社でランクが設定されており、一般ランクカード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの順にランクが上がります。また、ブラックカードの有無はクレジット会社で異なり、プラチナカードを最上位に置いている会社も多くあります。
ランクが上にあるほど利用可能枠が増えたり、付帯サービスが手厚くなったりとメリットがありますが、審査の難度も上がります。プラチナカードは一般ランクカードやゴールドカードに比べて審査難度が高いため、所有できているだけで社会的信用の証明になります。
プラチナカードを申し込む際の注意点
プラチナカードを申し込む際、注意しておきたいこともあります。申し込み前に確認し、カード選びの参考にしてください。
インビテーションが必要なカードも多い
プラチナカードは、元々はインビテーションがなければ申し込みができないカードでした。最近は上記で紹介したようなインビテーションが不要なカードも増えていますが、JCB THE CLASSのようなインビテーションなしでは申し込み自体ができないプラチナカードもあります。
インビテーションが必要なカードが欲しい場合、同社の下位ランクのカードから申し込みを行い、利用実績を積む必要があります。インビテーション発行基準は公表されておらず、各社で異なりますが、毎月一定以上の利用金額があり、付帯サービスなどを活用すると発行されるといわれています。利用実績を作りながら発行されるのを待ちましょう。
年会費が高額
プラチナカードの年会費は、一般ランクのカードやゴールドカードに比べて高額です。例えば、アメックス プラチナカードであれば143,000円(税込)、JCBプラチナであれば27,500円(税込)のように、各社で差はあれど数万円〜数十万円程度が一般的です。年会費もよく確認し、維持できるカードの申し込みをしましょう。
また、プラチナカードの中にはエポスプラチナカードや三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードのように、一定の条件で年会費が割引されるカードもあります。年会費の負担が大きいと感じる方は、割引のあるプラチナカードから選ぶのもおすすめです。
基本還元率は一般カードと変わらないことが多い
プラチナカードは基本的に保険や優待・割引といった、付帯サービスを重視したクレジットカードです。普段の買い物におけるポイントの基本還元率は、一般ランクと変わらないことがほとんど。
そのため、三井住友カード プラチナプリファードなどポイント還元に特化した一部のカードを除いて、ポイント還元目的には向きません。ポイントを獲得しても、年会費で相殺されてしまいます。
カード名 | 一般ランクの基本還元率 | ゴールドランクの基本還元率 | プラチナランクの基本還元率 |
---|---|---|---|
JCBカード | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
アメリカン・エキスプレス・カード | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
UCカード | 0.5% | 0.5% | 1.0% |
旅行や出張、外食などをほとんどせずあくまで買い物用途でプラチナカードを検討している方は、本当に高額な年会費を支払ってもプラチナカードを作るべきかよく検討しましょう。
ただし、プラチナカードは利用限度額が上昇するので、高額な買い物をしたい場合には有用です。
インビテーションが届くまでには時間がかかる
インビテーション(招待)を受けてプラチナカードを入手しようとしている場合、インビテーションが届くまでには長い時間がかかることがあるため注意してください。
招待を受けるためには、優良な顧客であると認められるだけの実績を重ねないといけません。カード次第では数ヶ月で発行できるケースもありますが、中には「ゴールドカードを10年使い続けてプラチナカードのインビテーションが届いた」というケースもあります。
長い時間がかかってもいいように、できるだけ使い勝手のよいゴールドカードを選びましょう。もし、今すぐプラチナカードがほしいのであればインビテーションを待つより直接申し込みがおすすめです。
さらに詳しく知りたい方はこちら
以下の記事でもプラチナカードの選び方や申し込み手順、おすすめのプラチナカードを紹介しているので、気になる方はあわせてご覧ください。

プラチナカードの審査に関するよくある質問
最後に、プラチナカードの審査に関するよくある質問に回答していきます。
- プラチナカードの申し込み方法は? プラチナカードの申し込み方法は、インビテーションから申し込む方法と直接申し込む方法の2種類です。インビテーションはランクが下のカードを所有していれば、実績に応じて発行されます。また、インビテーションが無くても直接申し込みができるプラチナカードもありますが、申し込みできるクレジットカード会社は限られているので注意しましょう。
- インビテーションを受けるのに年収は関係ある? インビテーションの発行条件はクレジットカード会社ごとに異なりますが、年収も発行条件に加味されていると考えた方が良いでしょう。インビテーションの発行は、現在所有のカードの利用実績に加え、クレジットカードの申し込み審査の項目もチェックされるのが一般的です。
- 同時に複数のカードに申し込んでもいいですか? 審査に通るか不安であっても、一度に2枚以上のクレジットカードに申し込むのは避けましょう。同時期にクレジットカードを複数申し込みすることは「多重申し込み」にあたり、審査で不利になる可能性があります。たとえば、多重申し込みをする人はすでに手持ちのカードを利用限度額(もしくはキャッシング枠)いっぱいまで使っており、支払い能力がないままさらに別のカードを所持しようとしている可能性もあるためカード会社としてはリスクが高いです。一般的にカードの申し込み情報は信用情報機関に半年間保存されるため、最低半年、間を空けてから申し込みしましょう。
- プラチナカードがあればサブカードはいらない? プラチナカードを所持している場合でも、念のため1枚はサブカードを所持しておくのがおすすめです。カードの盗難や紛失、あるいはカードの使用先で情報が流失したときはセキュリティ上カードが使えなくなる可能性があります。年会費無料の一般カードでもよいので所持しておくと、いざというとき安心できるでしょう。もしくは、カード番号の違うサブカードを発行してもらえるアメックスのプラチナ・カードのようなクレジットカードを選ぶのもおすすめです。
まとめ
この記事では、プラチナカードのおすすめ6選を紹介しました。もし、今回紹介した商品の中で魅力に感じたものがあれば、ぜひこの機会にお申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
※年収目安は編集部独自調査の結果であり、あくまで目安となります。各カード公式サイトの基準ではないため、参考程度にお考えください。
気になるサービスがあったら、ぜひ公式サイトにアクセスしてみてください!

※この記事は2023年2月13日に調査・ライティングをした記事です